大人になるにつれて、私たちはいつの間にか「夢」を語らなくなります。失敗への不安や現実的な制約が、未来を言葉にすることをためらわせるからです。しかし、イチロー・本田圭佑・石川遼といった一流選手が小学生の頃に書いた卒業文集を読むと、夢と行動が自然につながっている共通点が見えてきます。本記事では、卒業文集から読み取れる「夢を行動に変える人の型」を整理し、大人になった今こそ必要な“感情を起点にしたビジョン設計”の重要性をわかりやすく解説します。

「夢を持ちなさい」
「目標を明確にしよう」

私たちは、これまで何度もこうした言葉を耳にしてきました。けれど、大人になった今、これらの言葉をまっすぐ受け取れる人は、どれほどいるでしょうか。

「今さら夢なんて…」
「もう遅い気がする」
「現実を見ろ、と言われそうで怖い」

そんな気持ちが先に立ち、夢を語ること自体を、どこかで避けてしまっている人も少なくないはずです。

子どもの頃は、将来の夢を聞かれても、自然と言葉が出てきました。職業名でも、漠然とした理想でも、とにかく「こうなりたい」と口にできた。

しかし大人になるにつれて、私たちは経験を積み、失敗も重ね、現実を知ります。その結果、夢を語ることが「無邪気」では済まされなくなっていく。

失敗したらどうしよう。
笑われたらどうしよう。
実現しなかったら、自分を否定することになるかもしれない。

こうして、夢は少しずつ「考えないもの」になっていきます。

卒業文集が教えてくれた、夢と行動がつながる人たちの“型”

そんな大人の私たちに、強烈なコントラストを突きつけてくるものがあります。それが、イチローさん、本田圭佑さん、石川遼さんが小学生の頃に書かれた「卒業文集」です。

のちにプロ野球選手、サッカー選手、プロゴルファーとして第一線で活躍した、今さら説明不要の人物たちであり、その卒業文もとても有名なので、読んだことがある人もいると思います(検索すると出てきますので、一度読んでみてください)

彼らが小学生の頃に書いた「卒業文集」には、共通する特徴がいくつも見られます。

① 夢が「憧れ」ではなく「前提」になっている

多くの子どもが「〜になれたらいいな」と書く中で、彼らの文章は違いました。

  • 「なりたい」ではなく「なる」
  • 可能性の話ではなく、進む道の話

夢を“希望”としてではなく、これから進む人生の前提条件として語っていたのです。

② 夢と同時に「行動」が具体的に書かれている

彼らの夢には、必ず行動がセットで書かれていました。

  • どれくらい練習するのか
  • いつ頃、どんな大会に出るのか
  • どんなレベルを目指しているのか

つまり、夢が「将来の話」で終わっておらず、今から何をするかにまで落とし込まれていた。この時点で、夢と日常がすでにつながっていたと言えます。

③ 数字・期限・場所がはっきりしている

文章を読むと、

  • 何年後か
  • どの大会か
  • どのレベルか

といった情報が、驚くほど具体的です。これは、夢を「ぼんやりした理想」ではなく、現実の延長線上にある目標として捉えていた証拠です。

④ 笑われる可能性を気にしていない

今読むと、正直「ずいぶん大きなことを書いているな」と感じる部分もあります。けれど彼らの文章には、

  • 失敗したらどうしよう
  • 無理だと言われたらどうしよう

といった迷いがほとんどありません。「できるかどうか」よりも、「やる」という前提で言葉が選ばれている。ここに、行動につながる最大の違いがあります。

⑤ 夢が“自分の感情”と結びついている

もう一つ重要なのは、夢が「結果」だけで語られていない点です。

  • 楽しさ
  • 誇り
  • 喜び
  • 人の役に立つ感覚

そうした感情が、言葉の端々ににじんでいます。だからこそ、行動のエネルギーが自然に湧いていたのではないでしょうか。

行動が続かない本当の原因は「感情の設計」が抜けていたから

ここで、少し視点を変えてみましょう。多くの人が、「目標を立てても行動が続かない」「やる気が出ない」と悩みます。その原因を、「意志が弱いから」「計画が甘いから」だと考えがちですが、実は少し違います。

行動が続かない最大の理由は、感情が置き去りにされていることです。人は、理屈だけでは動きません。感情が動いたときに、初めて行動が生まれます。

ところが多くの目標設定は、「何を達成するか」「どれくらい稼ぐか」「どんな成果を出すか」といった“外側の数字”から始まってしまう。

その結果、心がついてこないまま、行動だけを求めてしまう。これでは、続かなくて当然です。

では、どうすれば変われるのか。

答えはシンプルです。感情から未来を描くこと。「何を達成したいか」ではなく、「どんな状態で生きていたいか」。

安心している自分。
納得している自分。
胸を張っている自分。

そうした感情を起点にして、未来を言葉にしていく。感情は行動の燃料です。言葉は行動の設計図です。この2つが結びついたとき、日々の選択が変わり始めます。

感情を言葉に変える「ビジョン設計講座」とは何か

ここでご紹介したいのが、「ビジョン設計講座」です。この講座は、単なる目標設定講座ではありません。

過去の経験や感情を丁寧に振り返りながら、あなた自身の「感情の軸」を見つけ、そこから未来を言葉にしていくプロセスを扱います。

10年後、3年後、1年後。時間軸を行き来しながら、「今の行動がどこにつながっているのか」を明確にしていく。

さらに、月のリズムを活かした行動設計や、自分の在り方を一言で表すタグラインづくりなど、日常に落とし込む工夫も盛り込まれています。

もし今、あの頃の卒業文集の続きを書くとしたら、あなたは何を書くでしょうか。職業名でなくても構いません。肩書きでなくてもいい。

「こんな気持ちで生きていたい」
「こんな自分でありたい」

その言葉が、これからの行動の指針になります。

ここから未来を言葉にしたいあなたへ

人生は、気づかないうちに「流される」こともできます。でも、言葉を持った人は、自分の人生を選び直すことができます。

もし今、「このままでいいのだろうか」と感じているなら。それは、次のステージに進むサインかもしれません。未来を変える最初の一歩は、派手な決断ではなく、自分の感情に正直な言葉を持つことから始まります。