新しい分野を学ぼうとしたとき、「とりあえず必要そうなところから勉強する」という入り方をした経験は、多くの人にあると思います。
検索して、評判のいい記事を読み、おすすめされた動画を見て、気になったノウハウをメモする。一見、ちゃんと学んでいるように見えるのに、しばらくすると、こんな感覚が出てきます。
- 何をやっているのか分からなくなった
- 自分が進んでいるのか、止まっているのか判断できない
- 他の人の話を聞くたびに不安になる
これは、努力が足りないからではありません。最初に「全体像」を持たないまま学び始めてしまったことが原因です。
地図を持たずに歩き出せば、今どこにいるのかも、どこへ向かっているのかも分からなくなる。学びも、それと同じです。
私が「広く話す起業講座」をあえて設計した理由
以前、半日の起業講座を開催したことがあります。そのとき、扱ったテーマはかなり幅広いものでした。
ポジショニング、差別化、税金、ウェブマーケティング、ビジネスモデル、資金調達、副業禁止規定への対処、営業…。
「半日でそんなに広く扱って、浅くならないですか?」という声もありました。ですが、私の狙いは“ノウハウを教えること”ではありませんでした。
まずは、
- 起業という世界には、どんな要素があるのか
- それぞれが、どんな役割を持っているのか
- 今の自分は、どの辺りに立っているのか
これを把握してもらうこと。全体像が見えないまま、「集客だけ」「SNSだけ」「広告だけ」を学んでも、それは点でしかありません。
点は、線にならなければ使えない。
線は、面にならなければ判断できない。
だからこそ、あえて「広く」話しました。
全体像が見えると「今の自分の位置」がわかる
全体像を知る最大のメリットは、「次に何をすべきか」が自然に見えてくることです。
たとえば、
- まだ基礎の言葉が分かっていない
- 手法以前に、考え方が整理できていない
- すでに一部は深掘りする段階に来ている
こうした判断は、全体の中で自分の位置を確認できて、はじめて可能になります。逆に言えば、位置が分からないまま努力を重ねると、「頑張っているのに不安が消えない」状態になります。
これは、とても消耗します。
学びを続けるためには、努力よりもまず「見通し」が必要です。
本を読むときも「まず全体を見る」ことが重要な理由
この考え方は、読書にもそのまま当てはまります。本を開いて、いきなり1ページ目から読み始めていないでしょうか。おすすめしたいのは、読む前に、その本の全体像をつかんでしまうことです。
具体的には、
- タイトル
- 著者のプロフィール
- カバーや帯のコピー
- 前書き
- 目次
- あとがき
これらに先に目を通します。
すると、
「この本は、何を伝えたいのか」
「どんな人に向けて書かれているのか」
「今の自分に必要な部分はどこか」
が、読む前から見えてきます。
全体像を把握したうえで、自分にとって重要な章を、しっかり読む。これだけで、読書の質は大きく変わります。
全部を同じ熱量で読む必要はありません。むしろ、必要なところに集中するほうが、理解も記憶も、行動へのつながりも強くなります。
さらに、「ここをもっと深く知りたい」と思ったら、そのテーマに特化した本を次に読む。この流れができると、読書が「点」ではなく「連続した学び」になります。
入門書が「やさしい」とは限らないという落とし穴
よく言われるのが、「まずは入門書から読みましょう」というアドバイスです。これは基本として正しいのですが、
実際には、入門書のほうが分かりにくいこともあります。
- 用語の説明が曖昧
- 話が抽象的
- かえって全体像が見えない
一方で、専門書のほうが前提が明確で、構造的に説明されていて、理解しやすい場合もあります。だからこそ、入門書か専門書かを選ぶ前に、その本がどんな構造で書かれているのかを確認することが大切です。
「森を見ずに木を見る」と何が起こるのか?
全体像を知らずに部分だけを見ると、どうなるでしょうか。起業の例で言えば、
「SNSで月収○十万円」
「動画で一気に集客」
といった情報に振り回されやすくなります。それらが悪いわけではありません。問題は、全体の中での位置づけが分からないまま手を出すことです。
すると、
- なぜうまくいかないのか分からない
- 再現性がない
- 次の手が見えない
という状態に陥ります。
これは、「木を見て森を見ず」の典型例です。
全体像から学ぶためのシンプルな階層モデル
たとえば、起業を構造で見ると、次のような階層になります。
- 起業
- マーケティング
- ウェブマーケティング
- 検索対策
- 広告
- SNS
- メルマガ
- ダイレクトメール
- チラシ
- ウェブマーケティング
- 営業
- 会計・・・
- マーケティング
この構造が頭にあるだけで、
「今、自分はどの階層を学んでいるのか」
「次はどこを深めるべきか」
が判断できるようになります。
学びの不安は、才能や努力の問題ではなく、構造を知らないことから生まれることがとても多いのです。
では、あなたが今見ている「森」は何でしょうか?
ここまで読んで、少し立ち止まって考えてみてください。
- 今、あなたが学んでいるテーマの「森」は何か
- その中で、自分はどの辺りにいるのか
- 本当に今、深掘りすべき「木」はどれか
これが見えてくるだけで、学びの進み方は大きく変わります。一気に全部理解しなくて構いません。まずは、森を見ることから始める。
そこから、必要な木を、一本ずつ見ていけばいいのです。
もし「学びを読む力」に限界を感じているなら、次はこのステップへ
ここまで読んできたあなたは、学びの全体像を掴むことの大切さや、必要な情報を自分で選んで深めていくことの価値に気づき始めているはずです。でも、いざ実際の本を前にすると、「読み終えられない」「覚えられない」「実践に移せない」という壁はまだまだ目の前に立ちはだかっていませんか。
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ここまで読んできたあなたなら、次に何をすべきかもう見えています。
よくあるご質問(FAQ)
A:いいえ。必ずしも最初から最後まで読む必要はありません。まずはタイトル・目次・前書きなどで全体像を把握し、自分の課題に直結する部分を重点的に読むことで、理解度と実践へのつながりはむしろ高まります。
A:一概にどちらが正解とは言えません。入門書でも構造が曖昧なものは理解しにくく、逆に専門書のほうが体系的で分かりやすい場合もあります。重要なのは「自分が今どのレベルを学ぶべきか」を全体像から判断することです。
A:忘れてしまう原因の多くは、情報を全体像と結びつけずに読んでいることです。本の内容を「どの位置づけの知識なのか」を意識しながら読むことで、記憶は点ではなく構造として残りやすくなります。
A:その場合こそ、細かく学ぶ前に全体の構造を整理することが重要です。分野全体を俯瞰することで、「今は基礎理解なのか」「一部を深掘りすべき段階なのか」が見えてきます。
A:改善できます。読むスピードは才能ではなく「読み方の設計」で大きく変わります。全体像を先に把握し、重要な部分に集中する読み方を身につけることで、理解を保ったまま読書効率を高めることが可能です。
