「稼ぐ力」は「言葉の力」～自立した個人として生きる時代へ

言葉の力で人生は変わる

今日は、「これからの時代を生き抜くために何が必要か」という話をしたいと思います。きっかけは、一冊の本との出会いでした。

神田昌典さんの『稼ぐ言葉の法則』。マーケティングの世界では知らない人はいない著者の本です。この本のテーマは「コピーライティング」つまり、人の心を動かし、行動を促す“言葉の技術”について。

けれども、単なる宣伝テクニックの本ではありません。ページをめくるほどに、「生き方」そのものを問われているような感覚になります。

特に、ある一文に「そうそう！」と、強く共感しました。

「会社が成長し続けるためには、会社にしがみつく個人ではなく、稼ぐ力を持った自立した個人を必要とするようになった。」

時代が変わり、働き方も変わった

かつて、日本社会には「一つの会社に勤めあげれば安泰」という神話がありました。終身雇用、年功序列、退職金など、
会社に忠誠を尽くせば一生が守られる、そんな時代が確かに存在していました。

けれども今はどうでしょうか。大企業ですら突然のリストラや経営破綻がニュースになる時代。AIの進化、グローバル競争、社会構造の変化によって、誰もが「安定」から遠ざかっています。

あなたがいま働いている会社が、10年後も、5年後も、同じように存在している保証はどこにもありません。もし、明日その会社がなくなったら、あなたはどんな行動をとるでしょうか？

「転職先を探せばなんとかなる」と思える人もいるかもしれません。でも、同じようなスキルを持った人が溢れている中で、自分の価値をどう伝えるのか。そこに「言葉の力」が問われるのです。

“いつでも独立できる”という心構え

誤解してほしくないのは、「みんな起業すべきだ」という話ではありません。ただし、「いつでも独立できるくらいの力を持っておく」こと。この心構えが、これからの時代のセーフティネットになります。

自立している人ほど、実は組織の中でも自由です。

• 上司の顔色ではなく、自分の考えで動ける
• 指示待ちではなく、自ら課題を見つけて行動できる
• 自分の仕事に誇りを持ち、社会に価値を届けられる

こうした人材は、どんな職場でも必要とされます。そして、この「自立の基盤」にあるのが、“言葉の力”です。

「稼ぐ力」は“お金儲け”ではなく“価値を伝える力”

「稼ぐ」と聞くと、どこか冷たい印象を持つ人もいます。「お金のことばかり考えるのはいやだ」と感じるかもしれません。でも、ここで言う「稼ぐ力」とは、単なる売上や収入の話ではありません。それは、「自分の価値を正しく伝える力」のことです。

たとえば、あなたが一生懸命に作った商品や、心を込めて提供しているサービス。どんなに素晴らしいものであっても、誰にも伝わらなければ、存在していないのと同じです。

逆に、伝える力があれば、あなたの想いも、知識も、スキルも、必要としている人に届きます。結果として感謝が生まれ、対価としてお金がついてくる。つまり「稼ぐ力」とは、誰かを助ける力でもあるのです。

言葉の力が、人生を動かす

では、その“価値を伝える力”をどう磨けばいいのか。その鍵が、「言葉」です。言葉は、自分の考えを整理し、人に伝える道具です。同時に、思考を深め、現実を動かす力を持っています。

たとえば同じことをしていても、言葉を持つ人は結果が違います。なぜなら、自分の意図を明確にし、相手の心に届く形で表現できるからです。

言葉を磨くとは、自分を磨くこと。そしてそれは、自立への第一歩でもあります。

読書は“言葉の筋トレ”である

では、どうすれば言葉の力を鍛えられるのか。一番シンプルで確実な方法、それが「読書」です。本を読むことで、語彙が増え、論理的思考力が養われ、表現の幅が広がります。さらに、自分とは違う視点や時代、文化に触れることで、思考の柔軟性が高まります。

読書は、知識を得るだけでなく、「思考の筋トレ」でもあります。読むたびに、自分の中の“言葉の引き出し”が増え、考えを伝える力が育っていく。そして、その知識や気づきをアウトプットするとき、読書は“自立のトレーニング”に変わります。

アウトプットが「言葉の力」を定着させる

本を読むだけでは、まだ「インプット」の段階。真の成長は、読んだことを自分の言葉で表す瞬間に生まれます。

たとえば、
・印象に残った一文をノートにまとめる
・読後の気づきをSNSでシェアする
・友人に話してみる
・ブログに自分の考えを書く

こうした小さなアウトプットを積み重ねることで、あなたの中に“使える言葉”が増えていきます。読んで、書いて、話して、考えて。そのサイクルを回すたびに、「言葉の力」は確実に鍛えられていきます。

「自分の言葉で語れる人」が信頼される時代

AIが急速に進化し、情報が溢れる今。コピペのような言葉は、すぐに見抜かれる時代になりました。だからこそ、
「自分の言葉で語れる人」
「自分の考えを伝えられる人」
「自分の価値を表現できる人」
が、これからますます求められます。

それは、職業に関係ありません。会社員でも、フリーランスでも、主婦でも、学生でも、自分の言葉で発信できる人は、どんな状況でも強く、しなやかに生きられるのです。

自立とは、“一人で生きること”ではない

最後に、誤解しやすい「自立」という言葉について触れたいと思います。自立とは、誰にも頼らず孤独に生きることではありません。そうではなく、「どこにいても、誰といても、自分の価値を発揮できる状態」だと考えています。

他者とのつながりの中で、自分の言葉を持ち、自分の考えを伝えられる。それが本当の意味での“自立”です。その力は、本を読み、考え、書き、話す、日々の小さな積み重ねの中で確実に育ちます。

今日から始める「言葉の力」トレーニング

ここまで読んでくださったあなたに、最後に提案があります。今日から15分でいいので、毎日読む時間をつくってみてください。難しい本でなくても構いません。気になる本を一冊手に取り、気づいたことを一言でもメモする。

それだけで、少しずつ思考が整理され、言葉が磨かれていきます。

情報を得るだけであれば、Youtubuやブログ記事などももちろん有益です。しかし、私も動画やネットの記事もたくさん見ますが、「本を読む」という行為は明らかにそれらとは違い、「言葉の力」を身にるけることができます。

終わりに｜「言葉を持った個人」として生きる

これからの時代に必要なのは、資格や肩書きではなく、「自分の言葉で考え、語り、行動できる力」です。それこそが、「稼ぐ力＝言葉の力」。そしてその源泉が、日々の読書と学びの積み重ねです。

あなたが本を開き、思考し、言葉にするとき、その一つひとつが“自立への道”につながっていきます。どう生きるかを他人に委ねるのではなく、「自分の言葉」で未来を描く。

その第一歩として、今日、あなたも一冊の本を手に取ってみませんか？

読書は、最も身近で、最も確かな“自己投資”です。そして、「言葉の力」を育てる、最高のトレーニングでもあります。

あなたの言葉で「未来を動かす」一歩を

読書で気づきを得ても、なぜか行動に移せず、月日だけが過ぎていってしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま、もう一歩踏み出せないあなたへ。

「セルフコーチング✕言語化実践講座」では、「読書→言語化→セルフコーチング→行動」のサイクルを回すことで、気づきを“あなた自身の言葉”に変え、現実を動かす力を育てます。

これまで「言葉にできなかった想い」が、「わたしの言葉」として他者へ届き始めたとき、その先にある選択肢は確実に変わります。
「伝わる言葉」を持った人こそ、どこにいても価値を発揮できる。そんな自立と自由を手に入れたいなら、ここからがスタートです。

よくあるご質問（FAQ）